代替法試験

近年動物愛護への関心が高まり、動物を用いない各種試験法の開発が積極的に進められてきました。 また、2013年3月より、EUにおいては化粧品およびその原料の安全性評価に動物実験を実施することが禁止されたことにより、 動物実験代替法の必要性が高くなっています。
当研究所では、代替法による各種受託試験および代替法開発のためのバリデーション研究についても積極的に取り組んでおります。

受託可能な代替法試験
  • 3T3 NRU法によるin vitro光毒性試験 - OECD TG432 -
  • 3次元ヒト皮膚モデルを用いた皮膚刺激性試験 - OECD TG439 -
  • In vitro眼刺激性試験 Short time exposure (STE) 試験 - OECD TG491 -
  • In vitro皮膚感作性試験 ヒト細胞株活性化試験(h-CLAT)

3T3 NRU法によるin vitro光毒性試験

光照射による化学物質の毒性増強作用をニュートラルレッド(NR)法で調べる光細胞毒性試験は、動物を用いた光毒性試験、光刺激性試験の代替法です。 OECD432ガイドラインに従い、マウスBALB/c 3T3細胞を被験物質で処理し、ソーラーシミュレーターを用いて光照射を行い、非照射群との細胞毒性作用の差を調べ、 光細胞毒性作用を評価します。


3次元ヒト皮膚モデルを用いた皮膚刺激性試験

実験動物による皮膚刺激性試験の代替法です。ヒト細胞を用いているため、動物実験と比較して種差のない評価が可能です。
MTTアッセイを用いて生細胞数を測定することによりさまざまな被験物質の毒性や刺激性評価に利用できます。
ヒト正常表皮細胞を重層培養したヒト3次元培養表皮モデルであるEpiSkinおよびLabCyte EPI-MODELでの試験が可能です。
LabCyte EPI-MODEに関しては6日間モデルでの弱刺激性の検出も可能です。

In vitro眼刺激性試験 Short time exposure (STE) 試験

眼刺激性評価に関しては、これまで主にウサギを用いたDraize 試験が行われてきましたが、近年動物愛護への関心が高まり、 動物を用いない試験法の開発が積極的に進められてきました。
STE試験は、株化細胞であるウサギ角膜由来のSIRC 細胞に被験物質を固定濃度で5 分間曝露した際の細胞生存率を指標とした簡便な眼刺激性試験代替法で、 Draize 試験との高い一致性が報告されています。
[Takahashi Y. et al., 2008. Development of the short time exposure (STE) test: an in vitro eye irritation test using SIRC cells. Toxicology in Vitro. 22, 760-770.]


In vitro皮膚感作性試験 ヒト細胞株活性化試験(h-CLAT)

ヒト単球由来株化細胞(THP-1細胞)に試験試料を暴露し、細胞表面に発現するCD86およびCD54を指標として感作性を評価します。


その他の試験

  • In vitro遺伝毒性試験
  • 発がん性予測のためのBhas 42細胞を用いる形質転換試験
  • メラニン産生抑制試験/チロシナーゼ活性阻害試験