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発熱性物質試験

発熱性物質試験

発熱性物質試験の目的

発熱性物質試験の目的

発熱性物質試験は、医薬品や医療機器の品質管理を目的とした製品の製造過程の汚染やエンドトキシン(グラム陰性菌の細胞壁の一部) の存在を確認するものではなく、医薬品や医療機器の最終製品または原材料中に発熱性物質の有無を確認することを主な目的としています。

発熱性物質試験の概要

発熱性物質試験の概要

一般的に発熱性物質とはエンドトキシンとその他の非エンドトキシン (化学物質や微生物由来など) の2つのカテゴリーに分けられます。

発熱性物質は作用機序から

  1. サイトカインを介して発熱反応を起こす物質
  2. 中枢神経系に直接作用する物質
  3. 酸化的リン酸化の脱共役剤
  4. その他の作用機序の不明な物質

に分けられます。

これらの発熱性物質の存在の有無を確認する試験法として、ウサギを用いた発熱性物質試験、ヒト細胞を用いたin vitro発熱性物質試験およびエンドトキシン試験があります。

食品薬品安全センターの発熱性物質試験について

発熱性物質試験のガイドラインとして、各国の薬局方が存在し、試験方法や判定基準が異なっています。

食品薬品安全センターでは、日本薬局方(JP)、米国薬局方(USP)、欧州薬局方(EP)、中国薬局方/中国薬典に準拠した試験が実施可能です。

また、申請先が複数ある場合、どの薬局方に従った試験を実施すればよいかなどのご提案が可能です。

食品薬品安全センターの発熱性物質試験について

発熱性物質試験の実施が求められる品目(例)

よくあるご質問

発熱性物質試験は、試験対象物質中に体温上昇を誘発する物質(発熱性物質)が含まれているかどうかを評価する試験です。薬液や抽出液が注射や体内投与に用いられる際に、発熱反応やショック様症状のリスクを評価します。

エンドトキシンとは、グラム陰性菌の細胞壁成分(リポ多糖)であり、体内に侵入すると発熱、炎症、ショックなどの重篤な生体反応を引き起こす可能性があります。注射剤や体内接触医療機器では、エンドトキシン混入の有無を評価する試験が安全性確保のために重要です。

エンドトキシン試験は グラム陰性菌由来の内毒素(エンドトキシン)の存在を検出する試験です。発熱性物質試験は 内毒素に限らず、他の発熱源(細菌分泌物・分解産物等)全般の発熱性リスクを評価します。用途・規制に応じて両者の使い分けが必要です。

はい、埋植機器、心血管系やリンパ・脳脊髄液などと直接・間接的に接触する医療機器、非発熱性を謳った製品については、発熱性物質の有無を評価する必要がある場合があります。用途・接触条件に応じて評価項目を設計します。

試験法は評価目的、対象物性、適用される規制要件に基づいて決定します。例えば、医薬品・注射剤では標準的な試験法が求められる一方、医療機器では抽出条件や試験系の設定が重要となります。適切な試験法選定をサポートします。

はい、固体材料や製品本体だけでなく、抽出液、溶出液、エンドトキシンを含む可能性のある試料形態による試験が可能です。溶媒・抽出条件も用途に合わせて設定します。

一般的な発熱性物質試験は 数週間程度で実施できます。解析法や対象物性により前処理や後処理の時間が異なるため、具体的なスケジュールは個別に提示いたします。

はい、国内(医薬品医療機器法、JP)および国際規格(ISO、USP、EP等)に基づく適合性評価が可能です。対象用途・申請先国の要件を踏まえたデータ整備を支援します。